四十肩とコンフォートゾーン 180829(水)

四十肩

 

僕の妻が四十肩になった。

 

まあ、今に始まった事ではなく、二、三か月前からその症状を訴えていて、辛そうだった。

肩がほとんど上がらなくなり、夜寝るときも痛みで起きてしまうほどだ。

そんな彼女を見て、「ああ辛そうだな」と思うくらいで、大して何もしてやれない自分はちょっと薄情なんだろうか。

 

マッサージしようとしても、痛みでそれどころではない。

なので、自分のできる事で思いついたのは、友達が個人でやっている整体院を紹介する事だった。

 

妻は整体に通いだした。

紹介した整体だけでなく、そことは別のちょっと遠くにある整体には四十肩の最初期から通っているし,さらに別の近場の整体には週一でリハビリに通っている。

最近では毎晩、テニスボールを使ったマッサージ法を教わったようで、そのマッサージを一人で黙々と行っている。

 

 

すごいな、と。

何がすごいって、ここまで徹底して四十肩にアプローチをしているという事実。

普段の妻は、何かを習慣にしようとしても、忘れてしまったりやめてしまったりするのだけど今回は違う。

 

 

こうやって考えてみると、これっていわゆる「コンフォートゾーン」から逸脱することを強烈に嫌がっているということなのだろうか。

 

コンフォートゾーンとは、自分自身が心地よいと感じるゾーンのことで、実際に目に見えるようなものではなく感覚的なもの。

例えば「自分の稼ぐ金額ってこのくらいだよね」と無意識で思っていて、その自分の思う金額よりも多く稼いでも気持ち悪いし、少なくても気持ちが悪い。結局は、(自分の思う)コンフォートゾーンの中にいることが安心で、心地よく感じるということだ。

 

妻の四十肩に対するアプローチの尋常じゃなさ(当社比)も、このコンフォートゾーン外に行ってしまった自身の肉体を、必死でコンフォートゾーンの中に戻そうとする行為なのではないのか。

 

 

書いていて思い出した。

 

高校生の頃、あるスーパーマーケットでアルバイトをしていたのだが、面接の際に「君は真面目そうだから、時給は800円にしておくよ」というようなことを言われて、そこで働きだした。

変なこと言うな、と思っていたのだけどしばらくしてその異変に気がついた。

 

どうやら、自分以外の同じ年くらいのアルバイター達は、時給が自分よりも安かったのだ。

たまたまそんな話になった時に、「あれ?君(つっちー)はいくらなの?」と聞かれ、とっさに「やばい!」と思った。

 

何が「やばい!」かと言うと、自分だけ時給が高いことが他のアルバイターに知られて、仲間外れにされたり、たたかれたりすると思ったのだ。

 

その時の僕の動きは俊敏だった。今まで、こんなにも早く動いたことがあるのかというくらい。

すぐさま店長の居る事務所にすっ飛んで行き、「店長!なぜ僕だけ時給が高いのですか!」と問い詰めた。

 

その時の店長は、僕がアルバイトを始めた時に面接をした店長ではなく別の人に変わっていたために、彼は面食らってこう答えた。

「いや、わからん」

 

そりゃそうだ。いきなり仕事中にぶっ飛んで来て、素っ頓狂なことを聞かれたらそんな答えになるし、この人がそのことを知ってるはずがないし、何より僕自身が面接で「真面目そうだから」と言われているのを聞いているのだから、理由を一番知っているのは僕なのだ。完全にそのことを忘れて、勢いだけで事務所に突入してしまったのだ。

 

結局、その場で時給をみんなと同じ金額まで下げてもらって(今考えると、狂ったことをしているな)事は済んだ。

 

 

コンフォートゾーンの話と関連させようと思ったのだが、関係なくなってしまった。

自分のこの行動も、もらう報酬金額がコンフォートゾーン外に出てしまったことにより、必死でコンフォートゾーンの中に戻ろうとして起こったと思っていたが、どうやら違う。

不安と恐怖という、自分自身が生み出した魔物から必死で逃れようとする行動だったようだ。

 

まあ何にせよ、良い思い出である。

 

 

妻には、1日でも早くコンフォートゾーン内、つまり以前のような動ける体に戻って欲しいと願う次第である。

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つっちー

つっちー

長野県在住の既婚男性。一児の父。 現在は会社に勤めながら、ブログを通してパラレルワークを目論む37歳。 朝の時間を有効に使って、自分の人生を主体的に生きるように奮闘中です。 目下の関心事は、映画と朝活と家庭と仕事のバランスを取ること。